画像出典:
千と千尋の神隠し – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI
千と千尋…実は上映当時あまり好きになれなかった作品なんですが、1月7日金曜ロードショーで放送されるということで久しぶりに観てみました!
改めて観たことで、高低差のあるアングルや次々と展開する話運びなど魅力を感じるところもたくさんありました!
逆に苦手だったところについても、改めて言語化できた気がするので今回書いてみます。
(本作お好きな方、嫌な思いをさせたら申し訳ないです!素人の意見なので、どうか華麗にスルーお願いいたします)
苦手なところ
現代っ子の描かれ方が説教臭い
冒頭の千尋の描き方は相変わらず苦手でした…。
上の世代から、現代っ子といえばこんな感じでしょ?って言われてる感じがあるんですよね。
現代っ子でも感情移入できるようなキャラクターを作ってあげましたよ、とでも言いたげな感じで、なんか説教臭く感じてしまい…。
「生きる力」というキーワードも、現代の子どもたちには「生きる力」がないので目覚めさせてあげますよ的な、傲慢さを感じてしまって(ちょっとうがった見方すぎですかねw)
参考:
作り手側が理想を込めて作ったキャラと観客を意識して作ったキャラの違いなのかなぁ。
豊かな時代に育った現代の子どもたちのために作品を作ってあげよう!みたいな姿勢が裏目に出ちゃってる気がします。
両親を助ける意味がわからない
ジブリの他の作品とは異なり、千尋の両親はかなり身勝手な人物に描かれてる気がします。
その両親を助けるという筋書きになっているので、物語全体への納得感がイマイチ薄いのかもしれません。
あの感じで両親を描くなら、むしろ千尋が家出する設定のほうがしっくり来たのではないでしょうか?
そして、油屋では自分を自由にするために働き、現実世界に帰ってくるほうがわかりやすかったのでは?
(豚になった両親という絵的なインパクトは惜しいですが…)
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千と千尋の神隠し – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI
親はクズだけど、異世界に居場所を見つけた千尋はきっと強く生きていける、そこでキラリと光る髪留め…。
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千と千尋の神隠し – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI
というエンディングのほうが多くの人が感情移入できたのではないかと思います。
実際には毒親であればあるほど、子どもも依存してしまうってよくあると思いますけどね。
子どもの自信を奪うことで自立を阻み、自立できないとまたディスる、みたいな構図です。
ちなみにディズニーのラプンツェルは、そのような毒親と子どもの心理をうまく描いているとして評判でしたよね。
もし千と千尋も毒親問題を深く掘り下げたかったのだとすれば、もっと時間を割いてしっかり描いて欲しかったなぁ。
はい!
という感じで今回は千と千尋について生意気にも持論を展開してみました!
国民的大人気の作品ということで、苦手を表明するのは、かなり勇気がいりました。お好きな方、不快に思われたら申し訳ないです!
私が苦手なところも、きっと作り手の意図があり、見応えのある作品であることは間違いないので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです。
もし似たような感想の方や思うところある方などいらっしゃったら、お気軽にコメントください!ぜひ語り合いましょう!
ちなみにカオナシや坊についても、いろいろ思うところあったので、また書けたらと思ってます!
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